七夕の笹は川に流すと願いが叶うなんて言いますが、実際には環境保護の点から難しいものです。
それではカヌーに載せて流れれば、一応は笹は川を流れた事になるのではないでしょうか。一応は。
というわけで、7月10日に伝統行事「七夕カヌー流し」(3年連続3回目)が開催される予定でしたが、水位が高くてカヌーが出せないため順延され、翌11日にカヌー公園さくぎ前の江の川でおごそかにひっそりと執り行われました。
伝統は途切れさせてはならんのです。
今回は笹の引き取りを告知していたので、カヌー公園さくぎまで笹を持って来られた方もおられました。この短冊と飾り付けも追加され、ずいぶん賑やかになった笹をカヌーに載せて流れました。
家族の健康を願う短冊、子供の微笑ましい願いの短冊、人間の欲望丸出しの短冊、色々ありましたが、これできっと願いは叶う事でしょう。
どんな大きなお祭りも、元を辿れば庶民のささやかな願いから生まれた物。
300年後くらいには、七夕の笹を持ったカヌーの大船団が江の川を下っていく勇壮な光景の見物で、国道375号線沿いに観光客がひしめきあっているかもしれません。