長い間艇庫に眠っていた高瀬船が、出艇し春の順風を受けて帆走中です。
川の中に浮かんで走ると気持ちいいだろうと思いますが、現在陸に上がって風を受けています。
お客様の中には舟に乗って記念撮影をする方も多数いらっしゃいます。
連休中は展示いたしますので、お出かけの時には川の駅にも立ち寄ってください。
なお酒粕やわかたの酒、タケノコなど店頭で販売しています。5月3日からは、山女魚の塩焼きなどをを販売します。
江の川カヌー公園さくぎの情報をはじめ、NPO法人元気むらさくぎの事や、作木町の情報を発信しています。
ヤマブキが江の川沿いに群生していました。綺麗なものです。この歌を思い出しました。
七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき
太田道灌は鷹狩りにでかけて俄雨にあってしまい、みすぼらしい家にかけこみました。道灌が「急な雨にあってしまった。蓑を貸してもらえぬか。」と声をかけると、思いもよらず年端もいかぬ少女が出てきたのです。そしてその少女が黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪でした。花の意味がわからぬ道灌は「花が欲しいのではない。」と怒り、雨の中を帰って行ったのです。
その夜、道灌がこのことを語ると、近臣の一人が進み出て、「後拾遺集に醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれたものに【七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき】という歌があります。その娘は蓑ひとつなき貧しさを山吹に例えたのではないでしょうか。」といいました。
驚いた道灌は己の不明を恥じ、この日を境にして歌道に精進するようになったといいます。(太田道灌ヤマブキ伝説より)